間取りとおなじくらい大切な「収納」について
間取りとおなじくらい大切な「収納」について
豊かな暮らしに欠かせない収納。単に物をしまう場所ではなく、空間を整え、日々の動作をスムーズにし、暮らしのストレスを減らすための大切な設計要素です。リノベーションにおいて、間取りと同じくらい収納計画は重要になります。今回は、私たちがどのように収納について考え、設計に落とし込んでいるのかをご紹介します。
収納は初期段階から決めておきたいポイント
お施主様が「どんな暮らしをしたいか」という初期のヒアリングで必ず伺うのが、収納のご希望です。どんな大きさのものがどれくらい必要なのか、どこに必要なのかできるだけ細かくヒアリングしていきます。
収納するものには、衣類、靴、調理道具、食器、掃除道具、化粧道具、リネン類、本、季節家電、防災グッズ、ベビーグッズ、ペットグッズ、客用布団……、思いつくだけでもこんなにあります。
人によって、収納量にはかなり差があります。多趣味な方は、物を多くお持ちのことが多いですし、ミニマリストの方は、できる限り物を持たないようにされています。小さなお子さんがいれば、必然的に物が多くなってしまいます。お仕事着はスーツなのか私服なのか、それだけでも収納方法は変わってきます。
だからこそ、初期段階のヒアリングでお施主様の普段の暮らしぶりやポリシーを伺い、おおまかな収納量を把握するようにしています。その生活に直結する部分は間取りにも大きく影響を与えるからです。
・収納ボックスはいくつあるのか
・収納ボックスに何を入れているのか
・ハンガーは何メートルのラックに何割収まっているのか
・Tシャツ類はハンガー収納かどうか
など、まずは現在使われている収納についてお伺いします。またそれをそのまま持っていくのか、少し整理してから引っ越される予定なのか、できるだけ具体的に教えていただけると、お施主様の「暮らしやすさ」につながる設計により落としやすいと考えています。
プロ×リアルな生活者の経験を活かした提案
収納設計は、日々家事と育児に奮闘している藤澤の得意分野。リアルな生活感覚があるからこそ、収納を含めた暮らしやすい空間づくりを設計できます。さらに藤澤自身、片付けが得意なほうではなく、だからこそ、より楽に収納できる方法をご提案できると自負しています。
・ぴっちり仕舞い込むのではなく、少し余裕のある収納にする
・リビングはとにかく美しく保てるように、寝室やパントリーに収納を多めに配置したり、ファミリークロークにまとめたりする
・とりあえず書類などをどさっと入れておける使い勝手のいいスペースをつくる
・お施主様の背の高さに合わせるなど、リアルに使いやすい場所に配置する
など、暮らしやすさと上質な空間を両立せることを軸に考えていきます。これまでのプロとしての経験と、リアルな生活者の経験を融合させた藤澤ならではの提案は、弊社の強みの一つでもあると思っています。
新たに発見する「使い勝手の良さ」を求めて
新たな家で過ごす理想の日々を思い描いた収納プランは、こちらからヒアリングと同時に提案もさせていただいています。
・すべてを見えないようにすっきりさせたいのか、一部「見せる収納」にして作家物の食器やおしゃれなカバーの本を飾りたいのか
・洗面室にはタオルだけでなく下着とパジャマを置きたいのか
・コートだけは玄関に収納したいのか
など、私たちが今までこなしてきた数だけ、さまざまな角度からお話をさせていただきます。この工程では、お施主様がまだ気づかれていない「使い勝手の良さ」を、改めて考える時間にもなると思います。
収納は楽でないと、続けていけません。でもその仕組みが良ければ、心地いいものになります。豊かな暮らしには欠かせない要素だからこそ、じっくりご相談できたらと思っています。