暮らしを彩るmateria
Vol.1 石
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Vol.1 石

見る角度で表情を変え、手に伝わる奥行きある肌触り。「石」は、自然が生み出した唯一無二の素材です。どんな素材を選ぶかで、住まいは無限に表情を変えていきます。第一回は、そんな「石」の魅力を、少しだけご紹介します。
自然の素材を、そのまま暮らしに取り入れたい。「石」は、そんな想いに応える、深みのある素材です。
「石」は、古くから贅沢品として扱われてきました。ヨーロッパ諸国で建てられてきたようなラグジュアリーな宮殿には、ピカピカと光る白い石の壁や柱がふんだんに使われていますよね。現代でもオフィスビルには、必ずと言っていいほど本物の「石」が使われています。
本物の「石」を建築に使うことは、昔から豊かさの象徴とされてきました。
装飾として使われる「石」で代表的なものに、大理石があります。インテリアでもよく選ばれる、人気の石種です。とはいえ実際には、大理石の柄を模したタイルやシートで、コストを抑えるケースも少なくありません。もちろんそれでも十分素敵ですし、私たちもよくご提案しています。ただ、「本物」を知っている方には、その見た目だけでは物足りなく感じられることもあります。

こちらは、「人工的なものはNG。天然のものだけ」にこだわったお宅です。壁やキッチンの天板、暖炉の下に大きな大理石をあしらいました。
本物の「石」の魅力は、なんといっても本物にしか出せない美しさ。大地が作り上げた天然の模様やまれに見られる表面の凹凸感は、どこを切り取っても同じものには出合えない一点もの。まさに宝石です。

こちらのお宅は、キッチンに漆黒の御影石の一枚石を設えました。当初は石を使う予定はなかったのですが、墨を流したような美しい御影石の模様やその存在感に魅せられて、予算を上乗せする決断をされました。材料費はもちろん、施工費や配送費も考えると、思い切った選択になります。
本物の石を使うとなると、施主様がご自身で石材メーカーまで足を運び、実際に手触りを確かめながら、気に入った石のお好きな柄が出ている箇所を指定してカットしてもらうことも可能です。この時も三重県の石材メーカーまで一緒に選びにいきましたが、その工程もとても贅沢な時間ですよね。
このように石材メーカーと繋がりを持ち、施工までできる事務所は実は少なく、だからこそ弊社を指定してご依頼くださる”本物志向”のお客様もいらっしゃいます。
「石」には、その石だけが持つロマンやストーリーがあります。一度知ってしまうと、他のものでは物足りなくなる魔法にかかってしまう人が続出。もしご興味があれば、ぜひご相談ください。魅惑の「石」の世界にお連れします。