設計への想い_スタッフコラム
設計への想い_スタッフコラム

Co-DESIGN OFFICEの藤澤志帆です。
斎藤が立ち上げたこの会社に入り、二人三脚で走ってきました。
プライベートでは小さな子どもを育てながら、コロナ禍や価格高騰などの社会不安も経験しながら、必死にやっていたらあっという間に7年経っていました。
でもこうして時の流れを意識せずにやってこられたのは、本当に、この仕事が好きだから。
お客様の喜ぶ顔を見るのが、幸せだからです。
人の顔が見えないと、モチベーションが下がってしまう
幼少期からデザイナーという職業に憧れていて、大学はインテリアを学べる学部に進学しました。その頃はインテリアデザイナーになりたいと思っていたんです。
ところが、今の私は一級建築士を取得し、建築士として仕事をしています。
大学卒業後、実務も学べるインテリアのスクールに通ってスキルアップを目指したのですが、そこで受けた建築の授業が想像以上に楽しかったんです。
そこから一生懸命勉強をして一級建築士を取得。
そして建築士として建築設計事務所を経てデベロッパーの設計部に就職し、注文住宅を作っていました。しかし、そのうち方針転換で分譲住宅を作る、という仕事に変わってしまって。
お客様の顔が見えなくなったら、途端に面白味を感じなくなってしまいました。
キャリアに悩んでいたちょうどそんなときに、斎藤に声をかけてもらったんです。
ここでなら、内装までしっかり手がけられるし楽しめそう、と即決しました。「住まいをデザインし、暮らしをつくる」というコンセプトも、元々インテリアデザイナー志望だった私には魅力的でした。
目指しているのは、キャンバスになれる空間づくり
Co-DESIGN OFFICEは、「住まいをデザインし、暮らしをつくる会社」です。
特に、私は「キャンバスになれる空間づくり」を目指しています。
お客さんの持っている家具や小物、これから買う予定のアート……、これらを置いて飾った時に引き立つような空間をつくりたい。ただただ完成品がかっこいいだけの家や私たちの理想を押し付けるのではなく、お客様の持っているいいものを引き出せるような空間。その空間で、お客様らしい暮らしを紡いでいってほしいと思っているんです。
このように聞くとCo-DESIGN OFFICEらしい世界観や特徴はあまりないように思われるかもしれません。
私たちも、私たちの顔が見えない家でいいと思うんです。
でも、そんななかにも私たちらしさをうっすらと感じられるようなスタイルがあるみたいで。周りの同業者やお客様たちからは、そう言われることがあります。
もしかしたら、「お客様に言われたことをそのまま受け入れる」ということを絶対にやらないようにしているからかもしれません。
お客様にはたくさん希望を出してほしいのですが、そのバラバラの要素をまとめてバランスを整える提案やお客様の頭の中の整理をするお手伝い、お金の話まできっちり話すようにしています。
全ての希望を叶えようとすると、材料がうまく使いきれず余計に予算がかさむこともあり、そこはプロとしての視点も必要だと思っています。
「勿体無い作り方」というものもあって、例えば、一部の壁だけタイルにしたいとなると、タイル専門の職人さんを1人追加で雇わないといけない。その方が入れる日を別に1日確保しなければいけません。そこまでして本当にそのタイルの壁は必要なのか……、代わりに大工さんでも出来る装飾パネルだったら、材料の差額くらいで済みますよ、そんなお話をお客様としていきます。
大きなハウスメーカーや設計事務所だと、材料部や工事部などと分かれていることが多いのですが、私たちはたった2人だから、具体的な話をしながらすぐに図面が描けます。
スピード感を持ちつつ、お客様の心に寄り添える。
もしかすると、それが「Co-DESIGN OFFICEらしいスタイル」につながっているのかもしれません。
これからもそのスタイルを大切に、2人でたくさんの方の「私たちらしい暮らし」をつくっていきたいと思います。
2025年7月1日 Co-DESIGN OFFICE 藤澤志帆